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1211一般質問より「多機関連携型タイムラインの策定」

皆さん、タイムラインってご存知ですか?

あ、Facebookのことではありません(笑)

防災用語の「タイムライン」のことですが・・・

日本語で言えば、防災行動計画と訳しまして、

災害の発生を前提に、「いつ」「だれが」どのような行動すべきかあらかじめ共有し、計画・実行していく手法のことなんです。

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例えば、タイムラインの生みの親であるアメリカでは、頻繁にハリケーンが発生するわけですが、実は大体の進行ルートは把握できるんです。

なので、もしある都市を直撃するとして、その12時間前にはどういう準備をしておけば良いのか、24時間前は?48時間前は?

という形で、被害を抑えるための行動計画を立てることが大事なんです!!

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で、日本でも近年は導入が進んでいるのですが、

我が静岡県も、風水害対策として大きな河川がある市町全てにおいてタイムラインを策定するとしていて、僕の地元に流れる馬込川でも策定が完了しています。

馬込川

ただ、実はタイムラインには2種類あったのです!?

それは、難しい言葉で申し訳ないですが・・・

避難勧告着目型」タイムラインと、「多機関連携型」タイムラインの2つ。

簡単に言えば、後ろの「多機関連携型」の方がレベルが高く、当該の自治体だけでなく、電気・ガスなどのライフライン企業も巻き込んだタイプであって、まだ県内では1箇所しか策定できていません。

なので、この策定を進めるよう質問時に要望しました!

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県もその重要性は認めてくださいましたが、

まずは「避難勧告着目型」を全て策定したいとのこと。

でも、近年多発する風水害から県民を救うためにも、引き続き策定のスピードアップと、これを活用した総合訓練の実現などを、求めていきます!

明日は一般質問!

直前の情報更新になってしまいましたが、明日6月28日13:30〜、静岡県議会本会議場にて一般質問を行います。

今回は・・・

1 リーサス(地域経済分析システム)について
2 ICT-BCPについて
3 外国人技能実習生への支援について
4 グローバル人材を育む環境整備について
5 児童虐待の防止策について
6 精神障害者の地域移行支援について
7 馬込川における大規模氾濫への減災対策について

以上の7点をテーマに、論戦を張っていきます!

 

特に、前半はこれからの大きな課題となるICTの利活用とグローバル社会に向けての話。

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後半は、福祉や身近な社会資本整備の話と、硬軟織り交ぜて展開する予定です。

馬込川

 

直接傍聴に来ていただくも良し!
県議会HPからネット中継でご覧になるのも良し!
また、後日アプリやHPで確認して頂くも良し!

とにかく、何らかの形で注目してみて下さいね!!

馬込川の河口を津波から守るために。

昨日3月23日、馬込川河口津波対策技術検討委員会を傍聴してきました。

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この委員会の経緯を簡単に説明しますと・・・

東日本大震災以降、各自治体における沿岸部への津波対策が急がれ出した。

浜松市については、幸運にも300億円の寄付金を得ることができ、現在、遠州灘沿岸部に17.5kmにおよぶ防潮堤を建設している。

これが完成(予定では2020年3月)すれば、相当な巨大津波にも耐えうる。

しかし、馬込川河口部には防潮堤が築けないため、そこから津波が遡上してくる可能性がある。

そこで、どういう対策をしたら良いかということを議論するために、この委員会が設置された・・・という流れであります。

 

今回が最後の委員会だったのですが、結論的には、従来型ではない新しい形の水門を導入することで考えがまとまったようです。

その新しい形というのが3つ提案されており、

①陸上設置型フラップゲート

②流起式可動防波堤

③ライジングセクタゲート

いずれも、東日本大震災の教訓を生かし、電源が喪失しても問題なく、危険を冒して水門を手動で締めることもなく、トータルコストも安くなるとのことでした。

あとは、これらを比較検討し、県としてどういう形の水門を設置するのかを決定していくことになります。

事業が確実に進んでいくよう、注視していきたいと思います!

 

局地的集中豪雨への対策(一般質問より)

近年、局地的集中豪雨が多発しています。

特に、昨年は観測史上1位の1時間雨量を記録した観測所が、133地点39都道府県にのぼるなど、各地で自然が猛威をふるいました。

それは本県においても同様であり、昨秋には私の地元浜松市でも、馬込川・芳川・安間川という河川の周辺世帯に避難準備情報が出され、対象地域12万人を超える多くの住民を不安にさせたことは記憶に新しいところ。

東日本大震災以降、津波の遡上による河川氾濫という危機意識は高まってきましたが、一方で、本来起こりうる山あるいは上流からの洪水という視点も、今一度見直さなければならないと思います。

なぜなら、現在県が考えている降雨量の基準は時間50ミリなんですが、これは近年ではいとも簡単に超えてしまう数字だということ。

そして実際に、先に挙げた河川など市街地を流れるケースでは、流下能力が十分でなく、雨水が一気に流れ込み、急激に河川水位が上昇するという危険な状況が繰り返されています。

そこで、県としては流下能力の低い箇所の河川改修を行うとともに、河川水位の状況など防災情報を関係期間に提供し、適切な避難を促すことで、浸水被害の軽減を図っています。

また、河川によっては、遊水池の整備や河道改修を進めるとともに、流域での下水道や雨水貯留浸透施設の整備など、市町が実施する対策と連携して治水安全度の向上にも取組んでいます。

要するに、ソフト・ハードの対策を進めていくということですが、県内の河川整備率が52.5%という低い状態に留まっていることから目を背けてはなりません。

近年の降雨の実態に合わせた新たな整備方針を早期に検討し、プライオリティを付けて、地域の暮らしを守っていく必要があります。
ちなみに、静岡県ではサイポスレーダーといって、河川の水位をはじめ、様々な災害情報が見られるサイトがあります。ぜひ、ご活用下さい!
http://sipos.shizuoka2.jp/sipos/index.html

初登壇!一般質問。

去る12月9日、県議会議員になって初めての一般質問を行いました。

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以前に紹介したように、現在静岡県議会では、質問方式を3種類の中から選べるのですが、私は「分割質問方式」を選択し、5つのテーマを4分割して質問を展開いたしました。

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その内容は・・・

1 持続可能で強くしなやかな“ふじのくに”づくりについて
(1)エネルギー政策
(2)森林・林業政策
(3)農業政策

2 若者に向けた総合的な対策について
(1)貧困の連鎖の防止
(2)離職防止と再チャレンジ支援
(3)社会参加と社会参画

3 局地的集中豪雨への対策について

4 佐鳴湖の環境改善について

5 ペット葬祭業に係る課題について

次回から、これらの質問と答弁の概要を解説して参りますね!