タグ別アーカイブ: 省エネ

住宅政策のシフトチェンジで、景観・健康・環境に貢献します!

私は、建築系の家庭に生まれました。

祖父が大工の棟梁で、優秀なお弟子さんを抱えていましたので、小さい頃は可愛がってもらっていましたし、両親は建築設計士なので、家に併設されていた設計事務所には、いつも図面が転がっていました。

なので、新しい住宅を建てるということは、その方の夢を叶えることでもあるし、とても尊重すべきことだと思っています。

IMG_2673

ただ、今の日本は、その住宅政策をそろそろシフトしていかなければならない時期に差し掛かっていると考えます。

なぜなら、日本の空き家は今や850万戸にも上っており、しかもその数は毎年13万戸ずつ増えているのです。

地方自治体では、空き家対策に手を焼いています。

景観が悪く、防犯・防災上危険だと分かってはいながらも、所有者が分からなかったり、連絡が取れても理解していただけなかったり。

にも関わらず、日本では相変わらず新築住宅優遇政策が採られ続けていますから、出口部分で少しでも頑張って空き家を減らそうとしていても、入口部分でジャンジャン住宅が増えていくという矛盾した状態が起きているのです。

これを変えられないか!?

********************

例えばドイツでは、90年代から新規住宅優遇政策をチェンジし、新規住宅着工件数を大きく減らしています。

それに伴い、新築市場は縮小しましたが、代わりにリフォーム市場が大きく台頭したと聞きます。

また、日本の中古住宅の流通割合は13%に過ぎないとのことですが、
・アメリカは77%
・イギリスは88%
と、活発に流通しています。

つまり、今より少し新築を減らしつつ、中古住宅を取得してリフォームした場合に税制面で優遇措置が受けられるように変えていくことができれば、空き家の抑制にも繋がるし、何より住宅価値の延伸にも関係していきます。

********************

そしてもう一つ、単なるリフォームではなく、省エネリフォームを大きく進めていくことが大切です。

なぜなら、日本の住宅は省エネ基準がとても低いからです。

特に劣っているのが、「窓とサッシ」「ドア」という開口部の性能だそうです。

ここが疎かですと、当然冬などは寒い風が入り込むということになり、その分無駄にエアコンを使うということになったりするのですが、実は、単にエネルギーをロスしているという問題だけではありません。

命の問題にも繋がっているのです!

ヒートショックという言葉を聞いたことがあるかと思います。

脱衣場と浴槽内の急激な寒暖差により、血圧が大きく変動して心筋梗塞などを引き起こす現象ですが、こうしたことによって、年間1万9000人の方が入浴中に命を落としているのです。

この数字は驚異的でして、
例えば年間自殺者数は2万人程度、交通事故死者数が2000人程度です。

一番、安心できる場所であるはずのご自宅で命を落とすことは、本来あってはならないことです。

適切に省エネリフォームを施すことによって、健康にも環境にも良い結果をもたらすこと。

これを真剣に考えていかなければなりません!

********************

 

住宅政策のシフトチェンジで、景観、健康、環境のいわゆる3Kに貢献していく。

そして、こうした仕事は地域で請け負えるんですね。
つまり、地域が潤うことに繋がります。

リアルな暮らしを良くしよう!

このキャッチを現実のものにできるよう、本気で取り組みます!!

環境と経済の両立で地域の活性化を図ります!

エコバッグ

6月の静岡県知事選挙での大きなテーマとして、「水」の問題が注目を浴びました。

そして、川勝知事の再選直後に、熱海の土石流災害が発生。

図らずも、経済と環境、開発と規制のあり方が、静岡県のみならず全国で問われることになりました。

********************

一見すると、経済と環境は水と油、アクセルとブレーキのように感じますが、実はそうばかりではありません。

事実、2015年から登場したSDGsや、それ以上前から行われているESG投資といった概念は、まさに経済と環境の両立を図ることが前提とされています。

そして、経済と環境を一体的に捉えるサーキュラーエコノミー(循環型経済)を進めることによって、EUでは、

・2030年までに約1兆ユーロの付加価値が生み出される
・GDP7%の成長につながる

と考えられています。

今時、考えられないくらいの成長分野なのです。

********************

また、世界的な要請となっているカーボンニュートラルも同様です。

短期的なマイナス面・デメリットを、長期的なプラス面・メリットに変えられるように考えていく姿勢が肝要です。

そのためには、

・関連する業界等に対して、国として迅速かつ適切な情報提供を行うこと
・中小企業への設備投資を支援すること
・二酸化炭素の測定などのサポートをすること
・新しい技術を支える人材育成や高度外国人材の確保を強化すること

などを徹底して行い、日本の自動車産業等の国際競争力を落とすことなく、かつ環境にも良い成果を生み出していくべきと考えます。

********************

エネルギー政策も、原子力発電所や大型ソーラーパネルなどの話をする前に、

・省エネ
・エネルギーの高効率化
・再エネ

といった施策の推進に力を注ぐべきです。

特に、省エネは、すればしただけ地域外に逃げるお金を減らせますから、最優先で取り組みを強化すべきだと考えます。

実際に、1万人の町で消費されるエネルギーは、年間で約30億円だと言われていますから、これを減らせるだけでも相当な効果が生じます。

具体的な施策としては「住宅政策」のところで解説しますが、地域で生み出したエネルギーを地域で必要なだけ賢く消費する。

そのための仕事を、地域でしっかりと回していく。

********************

大きい問題に対しても身近な課題に対しても、今日に生きる私たちが持続可能な仕組みを真剣に考え、環境と経済の両立で地域の活性化を図っていく必要があります。

リアルな暮らしを良くしよう!

このキャッチを現実のものにできるよう、本気で取り組みます!