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局地的集中豪雨への対策(一般質問より)

近年、局地的集中豪雨が多発しています。

特に、昨年は観測史上1位の1時間雨量を記録した観測所が、133地点39都道府県にのぼるなど、各地で自然が猛威をふるいました。

それは本県においても同様であり、昨秋には私の地元浜松市でも、馬込川・芳川・安間川という河川の周辺世帯に避難準備情報が出され、対象地域12万人を超える多くの住民を不安にさせたことは記憶に新しいところ。

東日本大震災以降、津波の遡上による河川氾濫という危機意識は高まってきましたが、一方で、本来起こりうる山あるいは上流からの洪水という視点も、今一度見直さなければならないと思います。

なぜなら、現在県が考えている降雨量の基準は時間50ミリなんですが、これは近年ではいとも簡単に超えてしまう数字だということ。

そして実際に、先に挙げた河川など市街地を流れるケースでは、流下能力が十分でなく、雨水が一気に流れ込み、急激に河川水位が上昇するという危険な状況が繰り返されています。

そこで、県としては流下能力の低い箇所の河川改修を行うとともに、河川水位の状況など防災情報を関係期間に提供し、適切な避難を促すことで、浸水被害の軽減を図っています。

また、河川によっては、遊水池の整備や河道改修を進めるとともに、流域での下水道や雨水貯留浸透施設の整備など、市町が実施する対策と連携して治水安全度の向上にも取組んでいます。

要するに、ソフト・ハードの対策を進めていくということですが、県内の河川整備率が52.5%という低い状態に留まっていることから目を背けてはなりません。

近年の降雨の実態に合わせた新たな整備方針を早期に検討し、プライオリティを付けて、地域の暮らしを守っていく必要があります。
ちなみに、静岡県ではサイポスレーダーといって、河川の水位をはじめ、様々な災害情報が見られるサイトがあります。ぜひ、ご活用下さい!
http://sipos.shizuoka2.jp/sipos/index.html